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アレルギーとは、ひとことでいえば、「人間の免疫システムのバランスがこわれて、一部の免疫力が暴走してしまう現象」
をいいます。
人間の体の中には、外部から細菌やウィルスが侵入してきたときに、これを撃退する免疫力が備わっています。
私たちの周りには、無数の細菌やウィルスが存在しているから、免疫力はきわめて大切なものです。免疫力が低下して、
感染症にかかりやすくなってしまったのがエイズ(後天性免疫不全症候群)です。 |
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免疫力は実に精妙なシステムによって支えられていますが、そのシステムのバランスがこわれると、ダニや花粉、ネコの
毛など本来は退治しなくてもいいものに対して、一部の免疫力が過剰に働いてしまいます。
すると、不必要な化学物質が体内にできて、炎症を起こしてしまうのです。炎症が皮膚に起こると皮膚炎に、鼻に起こる
と鼻炎に、気管支に起こると気管支炎になります。炎症が皮膚に起こると皮膚炎に、鼻に起こると鼻炎に、気管支に起こ
ると気管支炎になります。
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アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、気管支ゼンソクは、一見まったく違う病気に見えます。 なによりも、症状の起きる場所が、皮膚、鼻、気管支と異なります。症状も、かゆみ、くしゃみや鼻水、呼吸困難とそれ
ぞれ違います。
しかし、この3つの疾患はいずれも、同じメカニズム|アレルギー反応|で起きる疾患なのです。アレルギー反応が皮膚で
起きればかゆくなり、鼻で起きればくしゃみや鼻づまりになり、気管支で起きればゼンソクの発作になります。
基本のメカニズムが同じなので、一人の人がアトピー性皮膚炎と気管支ゼソク、気管支ゼンソクとアレルギー性鼻炎とい
うように2つ以上の疾患を経験することもしばしば見られます。また、治療の方法、日常生活で注意しなければならない点
も共通することが多いのです。
つまり、アトピー性皮膚炎の人も、アレルギー性鼻炎の人も、気管支ゼンソクの人も、個々の病気のおおもとにあるアレ
ルギーそのものについてよく知り、対処することが大切になります。
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アレルギー反応を原因とする疾患は多くあります。その中でも、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、気管支ゼ
ンソクは、最も典型的なので、アレルギーの三大疾患といいます。
また、アレルギー性結膜炎、アレルギー性胃腸炎、じんましん、接触性皮膚炎、アナフィラキシー(全身的な急激なショ
ッシ)などがよくしられています。
このほか、食物アレルギー、昆虫アレルギー、薬物アレルギー、日光過敏症などは、症状の部位でなく、原因によってく
くられた疾患です。とくに、食物アレルギーは、皮膚・消化器・呼吸器など、さまざまな場所で症状を起こします。職業性
アレルギーのように社会的角度からくくられた疾患もあります。
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